自転は加速している

大学生のお勉強用

ブレトンウッズ体制

1944年、アメリカのブレトンウッズにて行われた連合国の会議で決まった第二次世界大戦後の国際通貨体制

これはアメリカのホワイトの案を基に作成された。特徴として以下が挙げれる

・戦後予想されたアメリカの圧倒的経済優位を基礎に合衆国ドルを唯一の基軸通貨とした

IMFの下で各国通貨はドルと固定相場で結びつけられ国際通貨の安定と多角的決済システムが保証された

・↑つまり、各国の個別の為替管理には制約が付けられた

・戦災国に対する復興資金の供給を目的に世界銀行を設立→後に、発展途上国に対する資金供給が主な役割に

・関税や各種貿易障害の撤廃を求めてGATTを結ぶ(加盟国同士の一般的最恵国待遇が取り決められる)

 

このブレトンウッズ体制は1971年のドル危機によって終焉を迎えます。。。

ドル危機=基軸通貨合衆国ドルに対する信用不安

ニクソン大統領がドルと金の交換停止・輸入課税新設の新経済政策を一方的に発表(ニクソンショック

→ブレトンウッズ体制の崩壊

 

ドル危機の背景には、

1、戦後直後のアメリカの圧倒的経済優位が、ヨーロッパと日本の経済復興によって相対的に失われる

2、世界に進出した米国系多国籍企業は現地の企業活動による利潤をアメリカに還流させないことによってドルを世界に拡散していたという状況

3、アメリカ政府は、60年代のベトナム戦争・「偉大な社会」を目指した福祉政策などに対して膨大な出費を負っていた状況